投資

香港ドルのペッグ制の考察

投稿日:2020年6月14日 更新日:

現在、香港当局が4月に香港ドル売り介入を開始してからの総額は約50Billion香港ドル(約7000億円規模)になる。米ドルとの金利差(世界的な米ドル流動性供給により米ドル調達コスト低下⇒香港は短期市場の金利(HIBOR)さほど落ちず)や銀行の流動性確保(デモが影響しているかはわかりませんが、香港景気は悪く香港の銀行は流動性を確保する動き)を背景として、香港ドルの上昇圧力が高まっている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-13/QBUFP4T0AFB701?srnd=cojp-v2

これについて、キャリー取引は香港ドルの米ドルペッグ制が維持されることが前提となるが、仮にペッグ制が外れた場合はどうなるでしょうか(当面維持されるというのが私のメインビューですが)?個人的には、米ドルと人民元のバスケットに、あるいは人民元ペッグ(人民元に実質統合)される可能性があると考えます。すると、香港ドルの水準はどうなるでしょうか?以下は青色の線が香港ドルの対米ドルの推移、赤色が人民元の対米ドルの推移です。

TradingView提供のチャート

香港ドルが人民元を参照・統合される場合、赤色の人民元の水準になると想定され、はやり香港ドルが上昇します。したがって、今はキャリートレードができるのであれば、ペッグ制への信認にかかわらず、米ドルで調達し香港ドルで運用することに経済合理性があると考えます。


FX・サラリーマン投資家ランキング

-投資
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

20年6月24日:DayBack

欧州時間には米国による欧州への関税のヘッドラインで、米国時間にはコロナウイルス拡大へのヘッドラインで、株価は大幅に下落しS&P500は▲2.6%となりました。 ローソク足:S&P500 …

20年7月18日:米国株債券・為替・商品市場

7月17日の振り返りとインプリケーションです。図を使ってわかりやすく解説します。 Contents1 株式市場は期待感で買い戻しの動き2 債券は米国時間に株高を見ながら売られる展開3 ドル円:米株高⇒ …

20年7月7日:DayBack

米銀行の決算発表(JPM・ウェルスファーゴ・Citiが14日、GS15日、BoAML16日)を来週に控えて、アナリストの予想が弱気なものとなっていることから同セクターの株価は軟調。また、テキサス州は、 …

20年7月16日:米国株債券・為替・商品市場

7月15日の振り返りとインプリケーションです。図を使ってわかりやすく解説します。 Contents1 株は堅調2 債券は横ばい推移。3 ドル円は三角持ち合い解消後、下抜け、サポート線で跳ね返される3. …

20年8月2日時点の外債・為替ビュー

来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。 Contents1 先週のカタリスト1.1 株高1.2 金利は低下1.3 原油は下落、金は続伸2 来週のカタリスト3 コロナに思う 先週のカタリスト …

東京ベースの投資家です。為替・債券・マクロ経済・少し学術的なことをメイントピックとしています。小学生の塾・学習情報や旅行・料理・レストラン情報といった趣味についても書いています。

学生時代は中学受験大手塾で塾講師をやっていました。また、戦略コンサル・投資銀行でのインターンや金融実務経験があります。

あくまでも趣味でやっています。皆さんの参考になればうれしいです。

東京の国立大、米国MBA卒