
S&P500は、中国が第1段階の貿易合意履行のため米国産農産物の購入を加速との報道を受けて上昇して始まったものの、Appleでいくつかの州の店舗を閉鎖(4州11店舗)するとの発表を受け、資本財を中心に下落。

ローソク足:S&P500 指数、オレンジ線:VIX指数
長期を中心に金利低下。Appleでいくつかの州の店舗を閉鎖(4州11店舗)するとの発表を受け、金利低下。カーブはブルフラット化。カリフォルニア州は1日の新規感染者数が最大となる4,317人と発表、コロナ第2波は引き続き注目される。もっと低下してもおかしくなかった。

オレンジ線:米国債5年利回り、ローソク足:米国債10年利回り、青線:米国債30年利回り
今日はボンストン連銀のローゼングレン総裁が、米国景気回復は弱いものになるとのコメント(広域圏商工会議所主催のオンラインイベント)。金融財政両面から追加支援が必要、失業率も年末まで10%を超えインフレ率もFRB目標の2%を大きく下回る水準と予想。グラリダ副議長は、FRBには追加対応の用意があると述べた一方、マイナス金利の導入に関しては否定した(FOXとのインタビュー)。

ドルインデックスは、4日連続上昇。米国でのコロナ懸念の再燃で、リスク回避的な動きから円が買われ、新興国通貨が下落。
原油は上昇しWTIは40$付近で終了。ベーカー・ヒューズが公表した国内石油・ガスの掘削リグ稼働数が減少した他、「OPECプラス」が5月から取り組む協調減産の順守率が87%だったと公表され、供給減見通しから価格は上昇。

ローソク足:WTI先物、青線:米ドル指数
まとめると、センチメントは引き続き悪く、主要因は米国でのコロナ第2波懸念。株下落・債券上昇(ブルフラット)・円高(新興国は対ドルで下落)と典型的なリスク警戒モード。他方、原油が供給減見通しから価格上昇も40ドル超えるところでは戻されており、昨日書いたレンジでの推移が継続。


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