
米株は、昨日頭打ち。ダウ平均は小幅安、ナスダックは小幅高。新型コロナウイルス感染拡大の第2波に対する懸念の高まりが広がる中、6月13日終了週の新規失業保険申請件数が高止まりした一方、フィラデルフィア連銀景況観指数は大幅に回復。

ローソク足:S&P500 (3分)、青線:VIX指数
VIX(S&P500のボラティリティ指数)もやや戻していたことも、小動きだったことを示唆。ただ、投資家は株価水準が充分戻したので、この辺りでポジションを削減し始めている可能性も。
米株ファンド、203億ドル流出 過去6番目の大きさ=リッパー週間調査 https://t.co/jtjUvTnLsu
— Tbridge (@Tbridge8) June 19, 2020
投資家は上昇はこの辺で終わりとみている可能性
債券市場は、コロナ第2波懸念を受け、ブルフラット化(30年5bps、10年3bps、5年1bpの低下幅)。弱い新規失業保険申請件数も金利低下をサポート、テキサスで入院者数増加継続との報道もあり、超長期が買われる展開。明朝にはやや戻し売りもでた模様だが、前日からは低下したまま。

青線:米国債5年利回り、赤線:米国債10年利回り、オレンジ線:米国債30年利回り
原油は上昇。OPECプラスは、同日開催されたOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)でイラク減産目標未達分の穴埋め方法などで最終合意したと報道。供給削減は、価格サポート材料。コロナ第2波が来ても、経済活動を一定程度維持できるならば、価格の急落は今後避けられるのではないでしょうか。

WTI原油価格推移
OPECプラス、イラク減産目標未達分の穴埋め方法などで最終合意 https://t.co/1cUmNrkamk via @business
— Tbridge (@Tbridge8) June 19, 2020
原油価格の足許レンジは35~45$だろう。OPECプラスの国々も30ドル台前半では経済下押し圧力となってしまう。
まとめると、昨日はコロナ第2波懸念を警戒する債券市場では、金利ブルフラット化したものの、株価は小動きに止まる。原油はOPECプラス関連報道を受け、上昇。市場によって動きがまちまちな一日となった。


債券ランキング