【中国】9日、6月の生産者物価指数は事前予想よりもマイナス幅は小さく前年同期比▲3.0%減、消費者物価指数は市場予想通り同+2.5%。国家統計局は発表資料で、PPIの低下率の縮小について、「国際商品価格が持ち直し、国内製造業が着実に回復、市場の需要が引き続き改善した」 と説明。消費者物価は食料品価格の上昇がけん引しており、それを除くと定位の伸び。6月の中国経済全体のファイナンス規模は企業向け融資を増やすよう促していた措置が奏功し、6月に拡大。
【韓国】7日発表した5月の経常収支は22億9000万ドルの黒字と前月の赤字から回復したが、前年同期比の半分の水準。
【マレーシア】 7日、中央銀行は政策金利の0.25%ポイント引下げを決定。声明で、「景気回復ペースを加速させるための追加刺激策」だと利下げを説明。追加利下げの可能性も残した格好。5月の鉱工業生産指数は市場予想を上回ったものの前年同期比▲22.1%減。
【フィリピン】6月の消費者物価指数は市場予想を上回り+2.5%。輸送・アルコール飲料が上昇をけん引。5月の輸出額・輸入額ともに市場予想を上回ったものの、貿易赤字幅は輸出の減少が響き市場予想を上回る水準。

今週は、中国の貿易収支・第2四半期の実質経済成長率・小売売上高・固定資産投資額・日々のインターバンク市場への流動性供給量、インドネシアの政策金利・貿易収支、インドの消費者物価指数・貿易収支、フィリピンの海外送金額、シンガポールの4‐6月期のGDP速報値に注目。中国の経済指標は良好な結果を予想するもほかの国はさえず。インドネシアもこれ以上の利下げに意味があるのか疑問であり、中央銀行による国債買い入れも規模を拡大するとソブリンクレジットにはネガティブ。アジア通貨(対米ドル)は人民元以外は軟調を予想。
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【債券】インドネシアが政策金利を下げない場合、半数が0.25%ポイントの下げを予想しているので、短期中心に債券は売られると予想。インフレが予想を上回っているフィリピンも金利は上昇しやすいと考える。マレーシアは横ばい。シンガポール・韓国・タイは米債に連動すると予想する。


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