
中国:15日の5月鉱工業生産指数は前年同期比+4.4%増、前月から更に改善し持直し継続。5月の小売売上高は前年同期比▲2.8%と市場予想を下回るも下落幅は前月から縮小。香港の統制をさらに強化する「香港国家安全維持法案」が、早ければ28~30日に北京で開かれる全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会で可決される見通し。経済指標の持ち直しやMLF(中期貸出制度)の金利が据え置かれたことで、国債利回りは前々週同様に上昇。人民元は米ドルに対して横ばい推移(7.07~7.1)。
Oil lenders on slippery slope https://t.co/5o3hCGbTCt via @ETAuto
— Tbridge (@Tbridge8) June 21, 2020
中国では、PBCOがクレジットサポートしていますが、財政状況が芳しくない企業のデフォルトは続きそうです。
中国の企業デフォルトのヘッドラインは継続。思わぬ大組織も利払い遅延等が発生する可能性も。
その他のアジア圏は地政学リスクが意識された韓国ウォン、経常・財政赤字の中、中国との軍事衝突が起きたインドルピー、輸出が引き続き軟調なシンガポールドルが対米ドルで下落。材料が特になかったマレーシアリンギットとタイバーツ、米ドルペッグの香港はほぼ横ばい。利下げを実施しつつ、自国通貨安への牽制を継続しているインドネシアルピアと来週の政策金利決定会合で利下げが期待されるフィリピンは上昇。
インド:18日、フィッチはインドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引下げ
インドネシア:貿易収支は、輸入の大幅減により、市場予想を上回る黒字に。インドネシア中銀は政策金利の7日物リバースレポ金利を25bps引下げて4.25%に。また、中銀は2020年のGDP成長率予想を0.9%-1.9%へ引下げ。声明文などから更なる利下げを示唆。
韓国:経済指標の発表はなかったものの、北朝鮮との緊張の高まりが材料視される展開。
今週は、中国のLPR(ローンプライムレート)と工業利益、フィリピンの海外送金額と政策金利、タイの政策金利、インド・韓国の地政学リスクに注目。米株やクレジット市場などは落ち着いた動きを予想。中国国債利回りはLPR据え置きを予想し横ばい。利下げが見込まれるフィリピン、追加利下げが示唆されたインドネシアの金利は低下を予想。マレーシア・シンガポール・タイ・韓国は米金利と同様レンジ内の動きを見込む。地政学と財政懸念から、インドの金利は上昇を予想。



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