投資

20年6月5日時点の外債・為替ビュー

投稿日:2020年6月13日 更新日:

来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。

・米雇用統計:5月の米失業率は13.3%と市場の事前予想19%を大幅に下回り、非農業部門雇用者数も+251万人と予想の▲750万人を大幅に上回った。

・欧米経済対策:ECBは4日の理事会で追加金融緩和を決定(6000億ユーロ増額し1兆3500億ユーロへ資産買取枠を拡大)、米国では、トランプ政権が次回経済対策が1兆ドル規模と想定しているとの報道。

・米中対立:アメリカが中国航空便の乗り入れを禁止することを検討、中国は米国産大豆の購入を停止することを検討。

・原油相場:4月の狂った状況から自然治癒的に回復しつつあり、一時マイナス価格(WTI価格を決定する要素であるクッシング地域(オクラホマ州)の在庫キャパシティがボトルネック)となっていた原油1か月先物価格は、足許40ドル/バレル付近まで回復。OPECプラスでの減産報道もサポート材料。

・バリュエーション:米SP500は、6月5日に3200を突破、投資適格社債(US Agg Corp)も5月から50bpsもタイトニングしており、企業のB/Sなどからみて割安感はなくなりつつある。

上記要素を組み立てると、先週は米中対立はほぼ材料視されず、市場のリスク選好姿勢が継続し、株・社債ともに上昇、社債については発行市場でのプレミアムトレード(発行市場で割安に発行されたのち、流通市場で急激に値を上げる動き)も活発化。原油も、「経済活動再開⇒需要回復期待」と「OPECプラス減産⇒供給削減期待」で上昇。米国債イールドカーブはベアスティープ顕著となり、強い雇用統計で金利上昇は勢いを増すも、週末引けにかけてはスティープニングポジションの解消の動きもあり、やや戻し、週を通じれば米債10年0.6%⇒0.89%(peak0.95%)。 個人的には、Duration・対円での為替ポジションはニュートラルで入り、機動的に調整したため、やられることはなかったが、週真ん中ではやりすぎ感もあると思い、指値で上での反転を狙ったがうまくいかず。米債は10年1%越えはさすがにないと思うので、来週はロング目で入る。ドル円も110円の壁は厚いと想定しており、日米金利差拡大でのドル選好もしずらくなってきているはず。ならば経常収支フローとドルの過剰流動性に市場の目が向き、米ドル安転換を想定。円ロングを打診的に行う方針。


FX・サラリーマン投資家ランキング

-投資
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

原油価格がマイナス?20年4月に起きたことを振り返る重要性

あなたのサイトのURL、そろそろスリムにしませんか? Contents1 マイナスとなったのは、原油価格ではなく、原油先物価格2 価格決定要素:今回は在庫が重要3 アメリカの場合:生産は国内⇒輸送はパ …

20年8月1日:米国株債券・為替・商品市場

昨日の値動きから来週の方向を考える材料を洗い出します。 Contents1 株はIT株中心に上昇2 金利は低下3 月末でのドル買い需要で、ドル円・ユーロドルは反転4 原油・金はともに上昇。5 コロナに …

20年6月27日時点の外債・為替ビュー

利用料0円!ロボアドバイザーが資産運用をトータルサポート◆松井証券の『投信工房』◆ 来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。 ・米シカゴ購買部協会景気指数・ダラス連銀製造業活動指数:ともに市 …

アジア債券為替今週の振り返りと来週の見通し:6月8日~12日

中国:10日の消費者物価指数は+2.4%と市場予想を下回る水準。輸出・入額ともに前年同期比マイナス、貿易収支は輸入額の減少幅が大きく、黒字幅が拡大。他方、当局が、銀行等がリスク性金融商品への投資を抑制 …

20年7月6日:DayBack

中国本土株は6%程度の上昇(5日連続)となり、周辺アジア国の株式市場も上昇。PBOC(中国人民銀行)が資金吸収を行っている下での上昇はどれほど継続するか疑問ではある。中国国債10年も3%まで上昇し、1 …

東京ベースの投資家です。為替・債券・マクロ経済・少し学術的なことをメイントピックとしています。小学生の塾・学習情報や旅行・料理・レストラン情報といった趣味についても書いています。

学生時代は中学受験大手塾で塾講師をやっていました。また、戦略コンサル・投資銀行でのインターンや金融実務経験があります。

あくまでも趣味でやっています。皆さんの参考になればうれしいです。

東京の国立大、米国MBA卒