
来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。
・米シカゴ購買部協会景気指数・ダラス連銀製造業活動指数:ともに市場予想は前回から大幅改善を予想しているが、シカゴが同日に発表となるカンファレンスボード消費者とともに市場予想を下回ると米経済回復期待は後退すると考える。
・ISM製造業・Markit米国製造業購買担当者指数:両指標は市場予想が景気の分水嶺である50付近となっており、予想を上回るのは難しいのではないか。単純にそこまで実態経済が回復していない中、勢いのみでは50を超えられないと思う。
・米雇用統計(金曜日米国休日につき木曜日に発表):失業率12.4%、非農業部門雇用者数は300万人の増加を市場は予想しているが、そこまで2か月連続で戻れるだろうか。場合によっては市場の大きな攪乱要因になりかねない。
・FOMC議事録:6月は全体的にハト派トーンで、22年末まで政策金利はゼロ付近となるとのドッドチャートであるが、イールドカーブコントロール(YCC)への議論がどのようになっているかに注目。

・欧州圏:30日ユーロ圏のCPIが発表されるが大きな要因にはならないだろう。ドイツの5月小売売上高は予想が強めになっており、下回る場合は欧州からのリスク回避姿勢の強まりを見る可能性。
・米中対立:米国は中国共産党体制の現職および退官した複数の当局者に対し、査証(ビザ)の発給を制限すると発表。
・米追加経済対策:トランプ米政権による1兆ドル規模のインフラ支出検討などの報道が16日にあったが、23日にムニューシン米財務長官は雇用対策に重きをインフラ投資には前向きな姿勢を示さなかった。いずれにせよ、ヘッドラインを出す準備はできているのだろう。
・原油相場:OPEC+の減産順守状況は良好、米国リグ数減少などから、大きく価格下落することはないと考える。
・バリュエーション:リスク性資産は下落し調整⇒先々週の安値へ向かう。コロナは、フロリダ州やテキサス州など、第2波への警戒感が高まっている。
出所:TradingViewより作成

上記要素を組み立てると、コロナの影響が注目される中、経済指標の市場予想からもわかるように市場は現状を楽観視しており、景況感指数や雇用統計が予想を下回ると、もう一段リスク性資産は下落する可能性があると考える。社債の新規発行は引き続き抑制的で、起債が金利上昇要因になることもないことから、米金利は引き続きレンジ圏からやや低下を想定。クレジット市場も、銀行の配当減等の見通しやフェイスブックやツイッターへの広告手控え企業が控える中、スプレッドはワイドニングを予想。一発逆転は米経済対策のヘッドラインで、そこで大きく株高・金利上昇となったところは絶好の利食い機会となるか。
出所:TradingViewより作成
ドルインデックスは、先週行ってこいで横ばい。ただ、リスク回避的な動きから、新興国通貨は軟調。インド・中国間の軍事衝突リスクもあり、市場は警戒。先週と変わらず、EMショート・米ドルロング維持、ドル円はリスク資産同様に横ばい推移を想定も、5日線が20日線を超えない限り107.2円程度でロング構築再開したい。債券ETFはロング目で回転、株・クレジットETFはショートかなあ。
出所:TradingViewより作成


FX・サラリーマン投資家ランキング

にほんブログ村