今週の振り返りと、来週の大まかな為替・債券の方向性を考えます。
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米株は終わってみれば行って来いだが週前半のボラ高かった
10日:S&P500は前日比+0.3%上昇。原油が1週間ぶりの大幅高となったことを受けてエネルギー株中心に上昇。
11日:景気対策協議の行き詰まりが懸念され、S&P500は前日比▲0.8%の下落。
12日:S&P500は前日比+1.4%と多くのセクターで上昇。
13日:S&P500はエネルギーや不動産セクターが軟調で前日比▲0.2%の下落。米新規失業保険申請件数は3月以来初めて100万件を下回った。
14日:S&P500は▲0.1%下落と小動き。公益などが軟調となった。経済対策行儀の交渉難航が下押し圧力に。米小売売上高は市場予想を上回り、ミシガン消費者マインドも前月から小幅改善(水準はいまだ低位)したものの、材料視されず。
出所:TradingViewより作成
米金利は先週明確に上昇
12日の10年入札前月から増発されたが需要は堅調。10年金利は、一時0.65%まで低下するも、株高と上昇モメンタム継続に押し切られ0.675%で引けた。
13日にアップルが55億ドルもの資金調達を実施。30年入札は過去最大の260億ドル規模で需要は軟調。これらを受け、金利はベアスティープ、10年金利は0.72%に。
来週は社債発行も多そうである上、20年国債入札があり、入札軟調であれば一段のスティープ化を予想。皆さんお忘れのジャクソンホールが再来週にあるが、そこで更に金利上昇させるような発言は出ないと思うので、10年が0.75%ぐらいからロング構築してもいいかもしれない。
出所:TradingViewより作成

為替市場は米金利上昇トレンドの中、ドル高は限定的
ドル円
4時間足で見ると、ダブルトップ付けた可能性。11日に米金利に連動したが、その後は米ドルは伸び悩み。
出所:TradingViewより作成
週足で見ると、三角持ち合いになっているが平均線は下向き。なので、円ロングをしてもいいかもしれないが、限定的か米金利上昇をもう少し待ってからでもいいかもしれない。
出所:TradingViewより作成

ユーロドル
13日:米国が欧州製品に対しての大幅な関税引上げを見送ったことが好感され、ユーロは対ドルで上昇。
となると、米20年入札までは株横ばいで米金利が急騰しないと考えるならば上についていくか。ただトレンド線上限付近(1.189)ではポジションを落したい。それが20年入札前までに決着がつくなら、入札時にはEURショートで入ってもいいかもしれない。
出所:TradingViewより作成
商品市況は原油見通しと米金利上昇により上下
12日に、金は7年ぶりの大幅安となった。米金利上昇により相対的な魅力度が低下したことが背景。
13日に、IEA(国際エネルギー機関)が世界の石油需要見通しを下方修正したことで大幅に下落。対して金は続伸。
出所:TradingViewより作成
まとめ
なんといっても、金利が上昇に転じたことが大きい。通常であれば、8月は夏休み期間で取引閑散・金利低下・円高・株軟調の季節性があるが、今年は当てはまらないのか。しかし、ドル円はダブルトップ後、下に行きそうな雰囲気もあり原油も軟調、株の押上げ材料も乏しく、株下落から潮目が変わる可能性も否定できないと考える。社債の発行が通年よりも多く、金利上昇要因は残るが。



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