来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。
先週のカタリスト
先週はGDPはコロナの影響を確認する結果となったが、FRBの景気サポート姿勢やIT関連の企業決算が良好な結果となり、S&P500は1.7%近く上昇。
・FOMC後のパウエル議長は、利上げを当面行わないことを示唆し、ハト派と市場に受け止められる
・4‐6月期の米国実質経済成長率は前期比▲32.9%減と過去最大のマイナス幅
・米国の第2四半期決算は、アップルやアマゾン等IT関連企業が良好な結果
第2四半期GDPは前期比▲32.9%減と過去最大のマイナス幅、新規失業保険申請件数も前週比で増加し、リスク性資産価格を押下げた局面もあったが、FOMC後のFRBパウエル議長が記者会見で「利上げを当面行わない」と示したことに加え、アップルやアマゾンの決算が良好であったことや米景気対策の協議開始期待が高まったことでリスク性資産は週を通じると上昇。金は引き続き上昇、ドルは乱高下。
株高
出所:TradingViewより作成
金利は低下
出所:TradingViewより作成
ファンダメメンタルズで見ると、金利差要因・購買力・経常フロー全て円高要因であるため、上がったところでは円ロングを試したいが、シグナルは出てない。打診的にポジションを構築してもいいかもしれないが、106.1(直近程度)、その上は106.3程度でエントリーをしてみたい。
出所:TradingViewより作成
4時間足でみると、レジスタンスラインが見えてくる。
出所:TradingViewより作成
EURUSDは、月末でのドル買いフローと金曜日(7月31日)に出たユーロ圏GDPをみてユーロ高の調整が入ったが、トレンド転換の判定をするには時期尚早。こちらの方がドル円よりも手を出しにくい。
原油は下落、金は続伸
出所:TradingViewより作成

来週のカタリスト
来週の指標系では、3日にISM製造業景況感指数、6日に雇用統計が発表。特に雇用統計は要注目で、エコノミスト予想もバラバラだが、米系ハウスは強気予想が多いような気がする。8月はリスク資産が弱含む季節性があるが、金曜日は大きなポジションを取らない方がよさそうだ。
ポジティブな材料に反応しにくくなってきており、株と原油下落・債券堅調・金上昇、円高進行を予想。

コロナに思う
コロナ:日本では各地で感染者数が増加しており、米国も止まらず。ワクチン開発報道よりもロックダウン強化が出ると売り圧力になりやすいと思う。


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