昨日の値動きから今日の方向を考える材料を洗い出します。
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米中対立が材料視され米株は下落
S&P500は前日比▲0.6%下落と、週を通しても下落して終わる。中国が米国に対して成都の総領事館を閉鎖するように要求したことを受けて、米中対立が激化する懸念が高まったことやMarkit米PMI(購買者担当指数)が製造業・サービス業ともに市場予想を下回ったことで軟調に。また、インテルが新製品生産プロセスに再び遅延していることも株式市場を押下げ。個別にはインテルの競合先であるAMDや第2四半期決算が市場予想を上回ったベライゾンが株価上昇顕著。
金利は来週のFOMCを控え小動き
米金利は超長期以外は小幅上昇し、フラットニング。欧州時間は好調な英6月小売売上高やドイツとフランスの7月サービス業PMIを受けて欧州金利が上昇したことで米金利も上昇したが、NY時間に入ると長期債中心に買われ始め、フロリダ・アリゾナ・カリフォルニアのコロナ拡大などもあり頭は重い。しかし、来週FOMCを控えていることで10年以下でポジションをロング方向に傾けにくかった模様で、10年金利は小幅に上昇して終わっている。

米中対立材料視で、為替は久々に大きな値動き
ドル円急落
ドル円は終始、円高ドル安の展開。NY時間引けにかけてやや値を戻す。ドル円は久々の荒い展開。米中対立がここまでの値動きがでる材料かなと個人的には思うが、106.65割れ確認してポジションクローズ。その後、106割れ、MACD反転サイン、ボリンジャー2σ加減タッチ後にMACD反転サイン後に再エントリー。今後は、ドルロングに自信がない場合は、ドル円でのポジションではなく、クロス円でクロス通貨売りで対応した方が個人的にいいと思う(8月入るし)。
第1レジスタンスライン106.65で一回足踏み後’(前日)、突入。
第2レジスタンスライン106.0も割り込み。ただし日足ベースではその後106.12まで戻したので、完全割り込みとはならず。
ユーロの相対的魅力度高い
ユーロ円は、引き続きユーロ水準切り上げ。ドイツとフランスの7月サービス業PMIは市場予想を上回ったことと米中対立激化懸念でドル安が進んだことが背景。ドル高方向に流れにくいことを考えると、ポンドはBrixit議論がありやりずらいので、ロング通貨としてはユーロやスイスフラン、CAD付近が手を出しやすいかもしれない。

商品価格はドル安進行で割安感
原油も金も上昇。ドル安進行でドル建ての原油に割安感が出たことで商品市況が活況に。金は1900ドル/オンスを2011以降初めて突破し、ドル安でドル代替ニーズが高まったことやリスク回避的な動きから金需要が高まっている。
まとめ
米中対立に市場の目が向き、リスク回避的な動きが強まる。米ドル安が進行し、円やユーロが底堅い動きをし、特にドル円は久々に大きな値幅を伴う。ドル安⇒商品割安感から原油や金が上昇しており、市場環境は悪化してきている。債券市場は来週のFOMCを前に小動きとなっているが、来週FOMCを受けて荒れる可能性も。
コロナに思う
大手ヘッジファンドのブリッジウォーターはファンドマネージャーなどの在宅勤務が増加したため、従来のサポート要員の人員を削減する計画。今後ますます、付加価値貢献できていない人材の雇用見直しが全セクターで起きるでしょう。
ブリッジウォーター、人員削減を計画-新型コロナで一部の職種不要に https://t.co/YM6E0VdRdA via @business
— Tbridge (@Tbridge8) July 25, 2020
FYI
カリフォルニア州では、コロナでの1日当たりの死者数が159人と過去最多。
フロリダ州で23日、新型コロナウイルス感染による死者が1日としてはこれまでの最多となる173人に達した。

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