投資

20年7月19日時点の外債・為替ビュー

投稿日:2020年7月19日 更新日:

来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。

先週のカタリスト

先週は以下3点が良好な結果となったことが相場押上げ、S&P500は1.2%近く上昇。
・コロナウイルスワクチンのポジティブヘッドラインが欧米で散見
・米銀第2四半期決算が無難
・欧米の追加政策期待(欧州復興基金の合意、米国の給与減税等の追加政策対応)

但し、30分足でみると、上方向は重たくなってきていることがわかる。レジスタンスラインは、3240程度でみているが、欧米の政策発表があればここは越えてくる可能性。逆に、特に月曜日時点で欧州復興基金が決裂ならば、トレンド線の下となる3200程度まで切り下げてギャップオープンすることも。日経平均はその前に下落するだろう。

Bar chart=USDJPY
Source :TradingView

1時間足(レジスタンスラインのイメージを持つために作図)

ローソク足:S&P500指数、青線:日経平均株価指数
出所:TradingViewより作成

来週のカタリスト

来週の指標系では、24日に米国PMI(購買担当者指数)が発表になるが、製造業・サービス業ともに50を超えた予想となっており、50未達の場合はリスク性資産の下押し理由付けになる可能性。欧州のユーロ圏5月経常収支はユーロの方向感をみるのに確認したい所。24日に欧州圏PMIも出るが、こちらも50または50超の予想で、下回るとユーロ売り材料。
 政治ネタでは、欧州復興基金の議論の動向に注目。現在、3日目に突入しているが、財政規律を重んじるオランダなどが反対している模様。

中国関連のヘッドラインは、最近海洋進出ネタが多くなってきている。これ以上周辺国への刺激を続けると国債社会から総すかん状態になりかねず、それは太平洋戦争前の日本と酷似すると思う。欧米がトリガーを引いたら(おそらく香港絡みの金融制裁)、突発的な衝突リスクも出てくると考え、あくまでテールリスクシナリオとして留めておく。

コロナ:日本では4日連続200人を超える新規感染者となり増加止まらず今日(日曜日)も180人。アメリカ大陸では感染拡大が顕著で、フロリダ・カリフォルニア・テキサスに加えアリゾナでも広がりをみせ、ブラジルでは200万人を突破。

米金利はレンジ推移しているが、来週は企業業績に注目

ローソク足の米金利10年は0.6% ~0.67%を推移。コロナネタに大きく金利低下することもなく推移。8月前に一旦上昇するには政治的合意と第2四半期業績が非金融でも良好なことを確認する必要。足許1週間の日本国債は、米債に連動推移。来週の20年債入札にも幅広い投資家の需要が見込まれ堅調推移か。
【注目の業績発表】20日のIBM、21日コカコーラ・フィリップモリス・テキサスインスツルメンツ、22日テスラ・マイクロソフト、23日フィフスサードバンコープ・フリーポートマクモラン・インテル、24日ベライゾン・アメックス。この辺の業績が要注目。

ローソク足:米国10年国債利回り、オレンジ線:日本20年国債利回り
出所:TradingViewより作成

欧州コア国金利は欧州復興基金ネタ待ち

欧州コア国の金利は、ECB(欧州中央銀行)で金利低下後、金曜日はドイツ・フランス共に上昇。欧州復興基金ネタはまだ反映されていなく、米金利上昇したタイミングでつられて上昇している感じ。

赤線:フランス20年国債利回り、青線:ドイツ20年国債利回り
出所:TradingViewより作成

ドル円は膠着状態

引き続き106.65~107.4のレンジ推移。欧州復興基金が合意ならないならば、スタートは円高目線。しかし、そのタイミングで企業業績が大崩れしないならば戻ってくると予想。

ローソク足:ドル円
出所:TradingViewより作成

ユーロドルは基金ネタでチャネルの下限迄戻る余地有か

ストキャスティクスでは上2σラインにタッチ後、少し離れつつある。6月12日以降に同様な動き後に方向変わっており、今回も同様な動きとなる可能性に注意。第一ラインは下2σライン、第二ラインはチャネル下限で想定。

ローソク足:ユーロドル
出所:TradingViewより作成

まとめ

先週は、リスク性資産が小幅に買われるも上値重く、米国債は買われる展開。金の上昇が止まらないことは市場全体の身構え感の表れの可能性。来週は、欧米の政治ネタで動く可能性があり、特に週明けに欧州復興基金の議論を市場がどのように消化するかに注目。指標は欧米PMIは予想が50を超えており、下回ると相場下押し材料。ドル円はレンジ、ユーロドルはユーロ安を想定。

English Version


FX・サラリーマン投資家ランキング にほんブログ村 経済ブログ 金融経済へ
にほんブログ村

-投資
-, , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

20年7月28日:米国株債券・為替・商品市場

昨日の値動きから今日の方向を考える材料を洗い出します。 Contents1 株価は反発2 金利は上昇で反応3 ドル安継続4 原油・金に加え、銀も上昇5 コロナに思う 株価は反発 S&P500は …

7月15日ドル円速報

三角持ち合い後に値動きでそうと言いましたがほんとに出ましたね。したです。 ローソク足:ドル円出所:TradingViewより作成 レジスタンスは、106.65で置いています。ここでエントリーし、106 …

20年7月16日:米国株債券・為替・商品市場

7月15日の振り返りとインプリケーションです。図を使ってわかりやすく解説します。 Contents1 株は堅調2 債券は横ばい推移。3 ドル円は三角持ち合い解消後、下抜け、サポート線で跳ね返される3. …

20年7月7日:DayBack

米銀行の決算発表(JPM・ウェルスファーゴ・Citiが14日、GS15日、BoAML16日)を来週に控えて、アナリストの予想が弱気なものとなっていることから同セクターの株価は軟調。また、テキサス州は、 …

20年7月26日時点の外債・為替ビュー

来週一週間の大まかな為替・債券の方向性を考えます。 Contents1 先週のカタリスト2 来週のカタリスト3 来週の米株は軟調推移を予想4 米金利はレンジ推移しているが、来週はFOMCに注目5 ドル …

東京ベースの投資家です。為替・債券・マクロ経済・少し学術的なことをメイントピックとしています。小学生の塾・学習情報や旅行・料理・レストラン情報といった趣味についても書いています。

学生時代は中学受験大手塾で塾講師をやっていました。また、戦略コンサル・投資銀行でのインターンや金融実務経験があります。

あくまでも趣味でやっています。皆さんの参考になればうれしいです。

東京の国立大、米国MBA卒