アジア時間にナバロ大統領補佐官が「米中合意は終わった。」と発言したことを受けて、市場は大幅にリスクオフに傾くも、その後、本人が火消しに回りトランプ大統領も「中国との貿易合意は全く損なわれていない」とツイートし、全戻し。欧州PMIはフランス製造業が52.1(前月40.6)、ドイツ製造業が44.6(前月36.6)と市場予想を上回り、欧州株が上昇。米国製造業PMIは49.6(前月39.8)、サービス業PMIは46.7(前月37.5)とともに市場予想を下回ったものの前月から回復。AppleやPaypalのバリュエーションが見直されテック株価水準は一段と上昇。その後、テキサス州での感染拡大を受け上昇幅は縮小、S&P500は+0.4%上昇で引けた。
出所:TradingViewより作成
ブラード・セントルイス連銀総裁がYCCに否定的な発言をし、経済環境については当初想定ほど悪くないとの認識を示す。ムニューシン財務長官は新たな景気対策について7月中に法案が可決する可能性について言及。
中国との通商合意は「終わった」、コロナが一因=ナバロ米補佐官 https://t.co/VoNGQHVcrr
— Tbridge (@Tbridge8) June 24, 2020
ナバロ・・・
テキサス州は新規感染者数が過去最大(5000人以上)となったと発表。NYやNJ州での感染拡大が再度確認されると一気に市場が悲観モードになるリスクは高いと考える。
米株が上昇する中、超長期ゾーン主導で金利上昇。30年が2.5bpsほど上昇。5Y30Yカーブは3.5bpsスティープ化。ナバロの発言で金利急低下後、トランプツイートで全戻し。ロンドン時間には欧州PMIが市場予想を上回り、欧州株上昇に連動し米国10年金利は0.72%まで上昇。国債入札は無難な展開⇒短中期は利回り上昇限定的に(オレンジ線:5年国債金利の上昇限定)。
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WTI原油は米株とパラレルに小幅上昇もやや頭が重い展開、40ドル/バレルを超えては終了。金はコロナの影響を懸念してか上昇継続。ここ最近は、一部投資家の悲観的姿勢をはんえいしている可能性。
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ドル安の流れは続いており、強い欧州PMIを受けてユーロが買われ相対的に米ドルは売り。テキサス等でのコロナ拡大を受けてか円に対してもドルは下落。
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まとめると、アジア時間はナバロ発言に振り回され株安金利低下、トランプツイートで株高金利上昇、全戻し。ロンドン時間に入ると良好な経済指標が好感され、リスク選好の動き。NY時間では株高継続も、テキサス等でコロナ拡大の報道を受け、米ドル安進行に加え株価は頭は重い展開に。終わってみれば、株高金利上昇、米ドル安、金は上昇継続。クレジット市場は、起債は少ない中、小動きながらスプレッドはタイトニング。



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