札幌郊外のおしゃれフレンチ:アグリスケープ

投稿日:2020年7月12日 更新日:

自家農園創作フレンチでミシュラン1つ星レストランSIOの姉妹店(シェフもSIOに居たとのこと)の札幌にあるアグリスケープ(AGRISCAPE)に行きました。ここの売りは、自家農園で育てた野菜を使っていることと、養鶏場も持っているので、鶏肉(頂いたのは生後90日)と卵が非常に新鮮であることです。気分的に子供を連れて行くとなると周りの目を気になるので貸し切れるレストランで、かつ、野菜が美味しいところで選ぶなら、これ以上ない選択でしょう。

喧噪を忘れられる場所

山奥にありますので、初めて行く場合は迷うかもしれませんが、電話で聞きながら行きましょう。非常に親切に教えてくれます。また、帰りは運転代行を頼んだのですが、代行会社はわかるみたいです。

忽然と現れるオシャレな建物

入口はこんな感じ。森の中に突然オシャレな建物が迎えてくれます。

中もこだわりのインテリア

本日は、貸し切りにしたので自分たち以外いません。ランチではテーブルがいくつか並んでいるようです。インテリアもかなりこだわりが感じられます。アートギャラリーのような白壁に大きな窓と、シーリングがメインの照明、流木を使ったアート等、現実感がいい意味でないダイニングです。

メニューはその時々の旬のもの

ここは、飲み物のメニューはありますが、食事のメニュー表やアラカルト表はありません事前に電話で予約する時に、リクエストを出してその中で作ってもらえます。ちなみに飲み物のメニューは写真で貼っておきます。このうち、畑のフレッシュジュースは時々で変わりますが、今回はイチゴのジュースで、濃厚で甘いイチゴをそのまま食べているような感じでした。

また、ワインもグラスとしか書いていませんが、一通りそろっています。料理に合わせてペアリングを頼みましたが、どれもとてもマッチしていました。フランス産ワインが主なようです。シャンパン(泡)⇒シャルドネ(白)⇒リースリング(白)⇒ピノ・ノワール(赤)の順でした。そのうち、1つのボトルをアップしときます。

使う食材を見せてくれる

テーブルセットも切り株で素敵です。スパークリングで乾杯すると、シェフが自家製野菜・鶏・卵を説明してくれます。ズッキーニやハチの巣、ニンニクの茎(くねくねしている細いもの)、カブなどフレッシュな野菜を見て、これからでてくる食事が待ち遠しくなります。なお、料金にあわせてコースをセットしてくれ、今回は2万円でメインを魚、蝦夷鹿、鶏の3皿を構成してもらいました。

フィナンシェと②ビスケット

1皿目は、『札幌限定の玉ねぎである札幌黄のフィナンシェ』(フランス起源のバターケーキや焼き菓子の一種)と『蕗の薹のビスケット』です。フィナンシェは玉ねぎの甘みが低温でじっくりローストされており濃縮されています。

2皿目は、『ウドのムースに蕗の輪切と熊笹のパウダー、オリーブオイルが乗ったもの』です。こちらは、ウドの独特の臭みも抑えられており、まるで甘くないリンゴのようなオリーブの香りが加わり、滑らかな口当たりと森林浴をしているような爽やかな瞬間を楽しめます。

③根パセリのピューレと④自家製サラダ

3皿目は、『根パセリのピューレとボタン海老で、パセリの花がアクセント』で添えられています。海老のプリプリで食べ応えがありました。

4皿目は『サラダ』で、自家製野菜を最もしっかり味わえます。黒松内のチーズと温泉卵はもちろん自家製、ハーブの花、牛肉のたたき(タルタルベース)、クルミを使ったサラダです。量も多くなく、ペロリと食べてしまします。牛肉のたたきの味が濃い目なので、それぞれの野菜で包んで食べると、上品な味わいを楽しめます。

⑤テリーヌ・ペースト・ベーコン盛り合わせと⑥北海しま海老と蝦夷アワビ

5皿目は、『マスタードをのせた豚肉のテリーヌ、トマトジャムと鶏肉のペーストとパン、カリカリベーコン』。特に、鶏肉のペーストが絶品でした。

6皿目は、『北海しま海老と蝦夷アワビをオリーブペースト(写真の左手前の黒いペースト)とアワビのソースで』。しま海老は旨味がぎゅっと詰まった感じでオリーブペーストと一緒に食べると味に奥行きができるというか広がります。蝦夷アワビは、とても柔らかくてそしてかなり大きいサイズでした。アワビソースを絡めて、アワビを口中で堪能し、自家製のズッキーニで口をリフレッシュして再度アワビを食べるという繰り返しで至福の時を迎えます。

⑦パスタと⑧メヌキを使ったスープ

7皿目は、『たっぷりウニとフレッシュトマト、パセリを使ったパスタ』。これは、コースの中では普通でしたね。他はどれも絶品だったので、やや残念でした。どこがというと、ウニの風味をそのまま活かした素朴なソースなのでパスタは太麺か平面が良かったです。細かったので、ソースが一気に口に入りややクリーム感が重たく感じました。細麺を使うならもう少し、ソースを緩めにして味をコンソメなどでアクセントをつけてほしいと個人的には思いました。

8皿目は、メイン1皿目の魚料理となる『メヌキ(魚)とその肝、タモギタケを使ったスープ』。ブイヨンがやや濃いめで、香ばしく皮を焼いたメヌキとベストな組み合わせです。タモギタケは北海道では一般的に食べられるキノコで、「幻のきのこ」と言われ、特に糖尿予防に効果があると言われています。ブイヨンをしっかり吸って、食べるたびにこりこりした食感とともに、キノコや魚のダシが出たスープの深みを楽しめます。そして、肝も絶品でした。まるでフォアグラのような口当たりで、普通もっと血管が出ていたり雑味があったりしますが、全くなく濃厚でクリーミーな味を楽しめました。食後に、仕入れの人に聞いても特別にいいものが入ったと言っていました。

⑨蝦夷鹿のステーキと⑩ハーブのシャーベット

9皿目は、メイン2皿目の肉料理となる『蝦夷鹿のステーキをマッシュポテトとニンニクの茎を添えて、行者ニンニクのソース』で頂きます。鹿肉は臭みはないですが、ジビエ感があり北海道らしい肉感を楽しめます。行者ニンニクソースでジビエ感を中和しゆっくりと食べ進められます。ニンニクの茎は、わずかにニンニクの香りがしますが、シャキシャキした食感を楽しめます。

10皿目は、口直しのハーブを使ったシャーベット。

鶏肉のローストと⑫イチゴのデザート

11皿目は、メイン3皿目の肉料理となる『自家育成の鶏肉のローストにカブとサヤエンドウを添えたもの』です。骨の周りの肉はとても味が濃く、美味しかったです。皮もぱりぱりに焼いており、食感が楽しめます。肉は噛むと繊維質を感じられるほど、しっかりとした肉感で、筋肉一本一本噛みしめながら頂けます。自家製栽培のカブは今まで食べた中で最も甘味を感じました。最後にとても満足な一品です。

12皿目は、『イチゴのデザート』で、「さとほろ」と「けんたろう」というイチゴの種類で、傷みやすく市場にはあまり出回らないとのこと。とても甘くて、上のイチゴジュースにも使われています。

食べ終わった部屋と、キッチンが少し見える場所から。

総評

1皿目の札幌黄のフィナンシェ、2皿目のウドのムース、4皿目のサラダ、6皿目の北海しま海老と蝦夷アワビ、8皿目の魚料理となるメヌキとタモギタケ、11皿目の自家育成の鶏肉のロースト、が特に印象に残りました。コース全体の流れも非常によく、ペアリングも素敵でした。

子供にも対応

ちなみに、パンはジャガイモを練りこんだ自家製パンで、いも餅(北海道出身者は分かると思いますが。。)のような味です。右の写真は子供のコースのメインですが、牛肉ステーキをホワイトアスパラ等を添えて出してくれています。子供メニューも電話でリクエストできます。

おすすめの利用方法

このお店は、事前に食べたい構成をリクエストしておくと満足度が一段と上がります。シェフも柔軟に対応してくれて、予約時にコースアイディアの説明もしてくれます。自家製にこだわった料理を全て食べると、我々もフードロス等について考えさせられます。美味しく残さず頂きまし、お腹加減をみて途中量を減らして出してもくれます。

札幌に住んでいる人は、お昼もやっているみたいなので、電話予約して気軽に、旅行で札幌に行く人は家族などで貸し切り(貸し切り料はかかってなかったようです)で利用を考えてみてはいかがでしょうか。北海道で一押しのお店です。


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東京ベースの投資家です。為替・債券・マクロ経済・少し学術的なことをメイントピックとしています。小学生の塾・学習情報や旅行・料理・レストラン情報といった趣味についても書いています。

学生時代は中学受験大手塾で塾講師をやっていました。また、戦略コンサル・投資銀行でのインターンや金融実務経験があります。

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東京の国立大、米国MBA卒