先取学習については、するなと書いてあるブログや塾が多いですよね。無理やり詰め込んでも意味がないとか、暗記型の勉強法が定着してしまい思考力が育たないとか。でも、余裕ある子供が先に進められない理由が私にはどうしても理解できませんね。海外では優秀な子は幼くても大学に行けたりします。日本の下手な横並び主義はやめた方がいいと自分が小さい時から思っていました。
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理解をしたら次を理解することが悪なのか?
今はオンラインや通信教材を含め、非常に優れた教材が日本のどこにいても手に入ります。優秀な学校に行くことは自己ブランディングや人的ネットワークの構築から引き続き有用だと思っているのでイメージする難関校に所属することは首肯できます。が、こと教科書レベルの勉強や受験対策であれば、正直自宅でも充分だと思っています(子供の勉強への意欲次第だと思いますけど)。
情報を知っていることが重要であった我々世代は、情報の加工技術で人生に差がつく次世代の教育についてもっと考える必要があると思います。どんどん自分で理解させて、難しい概念にぶつけさせることが情報にあふれている現代で、自分で解決策の仮説を立てて、検証(試行錯誤)しながら、答えを見つける助けにもなると個人的に思います。
3ステップ+アルファで自学自習
ここで、私が算数の先取を3年生の6月で6年生の範囲まで先取した内容をご紹介しましょう。そして、各年代の学習が忘れてしまわないような工夫(過去の教育体制への適応)もお伝えします。
まずは、「教科書ワーク」で基礎固め
小学1年生の時に小2まで、小学生2年生の時に小3と小4まで、小学生3年生の時に小5と小6の教科書ワークを1週させ、付属の計算問題も1週させました。その時に意識したのが、基本概念の徹底理解です。教科ワークは四則演算や分数・少数が細かく分けられていますが、その都度、割ることの意味、掛けることの意味、足すことの意味、引くことの意味、を自分の言葉で説明させました。分数と少数も同じです。
また、単位も成り立ちから(教科書ワークにも記述ありますよね)教えました。簡単なことです。パーセントの%は100を並べ替えているので、100で割ることを示す。perは「毎に」、centは「百」。小3以降は、「では、タブレットを使って%よりも小さい単位を見つけて、説明してみよう。」といったように学習を進めていきました。
その後、例題も含めて解かせます。見開き1ページずつやり、気になるところは質問して理解を確かめます。教科書ワークは1回しかやりません。簡単すぎて繰り返す必要はないと思います。
次に、「標準問題集」で復習
教科書ワークをやってから、その単元を1週間開けて標準問題集をやってみます。覚えていたらよし、そしてダメなら、「学びの大地」を使い再度説明します。2巡目以降の学習(4年生~)は、「学びの大地シリーズ」に教科書的役割を持たせ、標準問題集を9割できるまで、再度解かせました。これはただの知識定着確認プロセスなのでも優秀なお子さんなら不要かもしれません。「学びの大地シリーズ」の代わりに四谷大塚の「予習シリーズ」でもいいかもしれません。
「学びの大地シリーズ」、理解しやすいように説明が凄く丁寧です。2巡目なので、自分で該当箇所を見つけさせて自分で納得してもらうために使いました。
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最後に、「成長する思考力GTシリーズ」で学習効果を試す
「成長する思考力GTシリーズ」をやりました。小3標準問題集⇒8級のシリーズ、小4標準問題集⇒7級のシリーズ、小5標準問題集⇒6級のシリーズ、小6標準問題集⇒5級のシリーズをやりました。「成長する思考力GTシリーズ算数」には、繰り返しの計算練習や問題は一切なく、問題解決力の基礎となる「考える」「仮説する」が必要な問題で構成されています。ですので、余計な問題がないことが特徴で、間違えた問題は次の日以降、再度式を立てさせて確認しました。
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先取にかける時間
私の場合は、算数の先取に毎日1時間かけていました。何よりもこれを優先し、余った時間で、現行の国語・理科・社会と算数をやらせていました。大体1日2時間程度の勉強量で、土日のどちらかはフリーにしています。今はもう算数の先取が終わったので、理科・社会の先取をやっています(そのうちまとめてアップします)。
現行年次のフォロー
これは3年生であれば3年生の内容を再度行うということです。一見無駄なように思えますが、些細なことを忘れているかもしれません。テストなどで完璧であれば子供の自信にもつながるので(自信を維持するために)やるようにしています。当然ですが、先取した後なので解くのに時間がかかりません。
市販の問題集の内、小4までは「トップクラス問題集」を使います。5・6年生は、日能研の「ウイニングステップ」を使います。特に、トップクラス問題集はいい問題が多いので、使って損はないです。2週ぐらい解くのにそれほど時間もかからないと思います。
低学年の内は理科・社会の負担がなく、算数をもっとやりたければ足りなければ、「スーパーエリート」「最レべ」もありますが、「トップクラス問題集」ができていれば「最レべ」は簡単に感じるでしょう。「スーパーエリート」をお勧めします。ただ、そこまでやる必要は正直ないです。それならば、算数オリンピックの問題に取り組んだ方が、面白みを感じるでしょう。
思考強化は別でやる
算数の問題を解かせるだけでは、強化しにくいパートは別にやっています。別ページに掲載していますので、よろしければご高覧下さい。
まとめ
先取学習については、賛否ありますが私は肯定派です。幼稚園で中学の内容をやるのは流石にとは思いますが、小学1年生であれば子供によってはどんどん進めてもいいと思います。ただし、本人が嫌がる場合はやめた方がいいです。嫌なことをさせてもできるようにはなりませんから。子供のモチベーションをあげる方法はそれぞれだと思いますが、アメで釣ってもいいでしょう。
私は3ステップで先取を行い、2ステップ目からは自立学習を促すようにしています。調べる方法は与えた本に加え、タブレットでのリサーチも推奨することで、情報を自分で効率よく見つける訓練もさせています。
興味を持たせてやらせれば、子供は親が思っている以上にできますよ。特にタブレットを与えると喜んで調べていますね。うちの子に買い与えたのは以下のものです。


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