小学生学習

中学受験のための4大塾比較

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4年生から塾に通わせようと考えているご家庭は多いと思います。そこで、SAPIX, 四谷大塚, 日能研, 早稲田アカデミーの4つについてまとめました。

私の子供への教育方針は、必ず複眼的な見方で問題にアプローチすること、難しい問題でも思考を巡らせ徹底的に考え抜くことを第一にしています。そのために自分の言葉で論理的に相手(今は親)を納得させる説明力をつけさせ、1つ1つの事象を深淵な理解に基づき自分なりに咀嚼させるようにしています。
 受験は受験と割り切りつつも、将来にわたって財産(子供が何かに成功したいと思ったときに成功する確率を上げること)になるような頭を作ってやりたいと思っています。

SAPIX:難関校実績最大手

生徒の「考える力」を育てるために、「双方向型」の授業を実践することを意識しているとホームページに書いています。

復習主義に基づく知識定着:イメージ鉄緑会

復習主義:予習をしないで授業に臨み、授業に集中して思考力の養成をします。授業⇒宿題⇒テストのサイクルで知識を定着させていきます。対面授業で生徒からの発言を促します。つまり、「コンセプトや解法を教えるから徹底的に家でやって来い!」ってことです。
 ちなみに、色々な解法を教えてくれたり授業中に双方向にディスカッションのようにすすめていくには、講師のファシリテーション力と論理的思考力、そして、基礎学力(基礎学歴)が必要不可欠だと思います。通っている人たち複数に話を聞いてみると、アルファクラスは実際にできていて、子供も楽しんで授業に行っているという話を聞きますが、アルファクラス以外は、低学歴卒業の専任講師やアルバイトが指導しているようです。
 教材がイマイチだという中で、結局親がアルファクラスに定着できるまで家で指導し続け、子供にプレッシャーをかけて、子供はやりたくもない大量のプリントをやらされるという悪循環に陥るケースが多いと感じています(聞いています)。
 これが、私が自分の子供をSAPIXに入れるべきか悩む大きな問題です。

パーツ毎に分断されたカリキュラムの弊害

 次に、マンスリーテストや組分テストで毎月のようにクラス替え⇒競争心をあおる一方、講師がころころ変わります。1クラス15~20名のクラス編成で短期間でも大丈夫との声もありますが、単元毎に分断して教えているからできることです。つまり、ただの受験マシーンですね。これが分野横断型や研究などの発想力を必要とする時に指導には全く意味を成しません。つまり、これから世の中で必要とされる力はここではつかないでしょう。
 子供が通っている知人曰く、「オリジナル教材は週ごとに分冊形式、類題が多くて定着しやすいが、宿題が多すぎるのと体系だって保管するめんどくさいし、総合問題型に対しては脆いと思うよ。」と言っており、その通りだなと感じます。

料金は4大塾の中では高め

4年生週2回(費用:60万円)、5年生週3回(70万円)、6年生前半週3回で後半から週4回(135万円)となっています。6年生時のプライシングが高めですが、そうしても生徒が集まるからでしょう。

それでも、実績のSAPIX

ただし、最難関校への実績は今はすごい し、テストで他人よりも優れていることに価値を見出す子供であれば、SAPIXは向いていると思います。最も向く子供は上位クラスに優越感を持つ子供でしょう。人間はどこでもヒエラルキーを作りたいものです。アルファクラスに行ける子供たちはそれでもいいでしょう。

問題はアルファに上がれる見込みがない子供たちについてですが、親が徹底管理できて、その子がコツコツ優等生型で頑張って入っても、本当の意味で問題解決力・発見力・発想力・論理的思考力が鍛えられてない状態になります。そのような子供たちは、中学合格後は鉄緑会で東大生のアルバイトに面倒見てもらいながら、ひたすら努力して難関大学目指すことになる場合が多いでしょう(そのような子供が本当に幸せなんでしょうかね)。天才型はSAPIXは辞めたがるはずで、SAPIXには本来向かないです。

最も伝えたいことは、SAPIXで中学に合格することで満足するならばそれも良しですが、アルファクラスに入れなければ親が別に学力向上に指導する必要があることと、子供をただの受験問題対応マシーンのようにするのは「勿体ないな」ということです。

四谷大塚:昔凄かった教育者

『独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する』、これが四谷大塚の教育理念 です。自分でいろんな問題を解決できる未来のリーダーの育成⇒小学生段階では、それは自分で(新しい分野を自主的に)勉強できる子を育てようということです。昔は最大手で合格実績は今のSAPIXのように抜群だったようです。

教育理念からくる予習主義の徹底:イメージ駿台

自分での予習に最も重きを置いており、サイクルとしては予習・授業・テストの流れで理解を定着させます。予習時には、予習シリーズ(1960年以来)という教材がベースとなっており、予習ナビで予習シリーズの解説動画がみれます。自分で考えた後は材料を動画等で集めて自分で理解しておくことが求められます。週テストで定着度は確認していくようです。

最大のメリットは体系だったテキスト

四谷大塚の予習シリーズは、カラーで視覚的にも理解が進むようになっています。受験生の2人に1人は使っているという情報もありますが、相当しっかりした内容になっており、使い勝手もめちゃめちゃいいです。

月例テストなどでクラスの入れ替えがあるようですが、SAPIXほど細分化されておらず、競争的ではないようです。

料金は4大塾の中では平均的

4年生週3回(費用:55万円)、5年生週3回(70万円)、6年生前半週3回で後半から週4回(110万円)となっています。6年生のプライシングが安めでSAPIXに押され気味であることが良くわかります。

実績は平凡に感じるが(一部SEGっぽい)

小学4・5・6年生対象の理科実験教室の最上級コースでは以下のような紹介文があります。

「予習シリーズ」の中学受験理科の枠を超え、高校理科、さらには大学レベルにまで学習の範囲を広げたコースです。中学受験の理科内容をベースに、高度な内容に踏み込みます。現代科学の進歩につながった基礎研究をベースにした実験・考察を通して、数学的思考と科学的思考を柔軟に鍛え、将来の最先端科学に携わる人財の育成を目指します

四谷大塚ホームページ

また、飛び学年制度や成績優秀者への優遇制度(Ivyリーグへの視察など)があり、教育理念通りな感じを受けます。単に、詰込み学習マシーンにしたくない私としては、上記のようなコースは好感を持てます。

飛びぬけた子供が勉強に飽きない工夫

一部受験に囚われない教育だったり、上の学年のものが使えたりと、超トップクラスにも受け入れ可能な内容となっていると思います。ただ、大半の層は平均的なレベルにいますが、彼らも体系だった予習シリーズの利益を得られるので、いいと思います。

早稲田アカデミー:体育会系で頑張るぞ!

実はここで大学生の時に塾講師をしており、小学生を担当していました(3年生・5年生の算数・理科)。ということで個人的にはアルバイトが多い印象です。論理的思考力・問題解決力・完遂力をつけて、本気でやる子(体育会系?)を育てることを教育理念としています。

教材は予習シリーズ+オリジナルの半々

予習シリーズはいいでしょう。オリジナル部分が少し奇問が混じってしまっているように塾講師をやっていた時から感じていました。なぜそんなことが発生するのかというと、難関校の入試問題をはき違えて作ってしまっているものもあるからです(多くはないですけど)。

売りは講師の熱さ:イメージは昔の代ゼミ?

早稲田アカデミーは、一人一人しっかり面倒を見ます。それが本当に徹底されています。私も夜21時ぐらいから親御さんに電話して進捗状況等逐一説明していました。これは共働きであまり子供の勉強を見れない家庭にはうれしいことです。教師の質はともあれ、真剣さは伝わってきますね。

小学6年生対象難関中学受験対策「NN志望校別コース」というものがありますが、NNは”なにがなんでも”のDAIGO版ですw。鉢巻して授業受けるのですが、熱いですね。講師も気合入りまくりです。

料金は4大塾の中では高額

4年生週3回(費用:50万円)、5年生週3回(80万円)、6年生前半週3回で後半から週4回(140万円)となっています。ここは何かにつけて追加費用を請求してくる印象があります。4大塾の中で一番高額かもしれません。
 ただし、公開模試で成績上位者に入れば授業料免除になるので、そうなれば安いですね。教材費は別途かかるようですけど。

足許ではコロナ禍でのオンライン対応で評価上昇

これも講師の教える熱意が凄いことに起因しているような気がしますが、通学停止になった時に、Zoomでの双方向授業の対応がとても速く、今後も第2波あっても大丈夫そうという安心感があります。

早慶(特に早稲田)への実績は◎

早慶の合格者多いのでその志望者には良いと思いますし、忙しくて子供の勉強の面倒が見れない家庭にはいい塾でしょう。また、努力肌の人は体育会系の熱さが心地よいし、受験前には頼もしいかもしれませんね(直前はメンタルマネジメント重要だと思います)。

日能研:アナザーワールドに行きそうな中学受験最大手

未来につながる学び方を身に着ける。低学年の学び、系統学習、合格力育成の3ステップに小学生6年間を分けて、成長過程にあわせています。

成績別に「基礎クラス」と「応用クラス」に分かれています。基礎クラスは「Wクラス」、応用クラスは「Gクラス」と「Rクラス」があり、Rクラスの方が上位クラスになります。全国テストの順位で席順が決まります。まあ、一回のテストで席まで決めちゃうのどうかと思いますけどね。その割にって言ってはなんですが。。。

日能研は、解の理由や解への色々なアプローチ(解法)の存在などに貪欲に授業で扱います。それ自体は私の教育思想に類似しており、非常に共感が持てて、子供の学力を伸ばそうとしているのだろうと思います。ただ、扱う問題が簡単すぎます。。。直感的にわかってしまう問題を扱ってもしょうがないと思うので、理念に重きを置き共感する親を引き付けるには、もう少し扱う問題セットに工夫する必要があるでしょう。

問題は定着サイクルがイマイチ

日能研は、SAPIXと真逆で繰り返し類似問題を家で解かせて定着させるというプロセスを経ません。この場合、素頭がいい子はいいですが、悪い子で難関校を目指す場合はSAPIXがいいでしょう。どっちが幸せかはわかりませんけどね。でも、見学していると日能研の子供たちの方が生き生きしてると感じました。見てると「あー、SAPIXの子たちは疲れてるんだろうなー」と(でも社会に出たら疲れ果てるので、SAPIXは先に経験させて実はいいのかもしれないですけどね)。

料金は4大塾の中では平均的

4年生週3回(費用:45万円)、5年生週3回(60万円)、6年生前半週3回で後半から週4回(100万円)となっています。4大塾の中で最も安いでしょう。しかも、考える力テストなどでいい成績なら授業料免除になります。これは早稲田アカデミーと違い、教材もタダになったはずでかなりお得です。

思考力の底上げを図りたい人や費用を抑えたい人(優待生制度)におすすめ

個人的には、考え方が一番近いのが日能研です。受験対策を主に置くならイマイチですが、思考力を鍛え、将来的な成功を期待するなら面白いと思いますし、学校よりは学べますよ。

まとめ

中学受験のみを考えるなら、実績No1のSAPIXに通わせるのは無難な選択でしょう。しかし、四谷大塚・早稲田アカデミー・日能研それぞれ優れた点もあります。早稲田アカデミーは熱量やコミット、日能研は考える力育成、四谷は体系だった情報提供と超上位層への教育機会提供といった感じです。たった4つを比べただけですが、中学受験後の大学受験やその後の社会での対応力を考えた時に、それぞれの子供にあわせて選択した方がいいと思います。単にみんなSAPIXに行っているからそうするというのは、子供よりも親自身が思考停止になっているだけではないでしょうか。もちろんSAPIXで幸せだという人も沢山いるでしょう。


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東京ベースの投資家です。為替・債券・マクロ経済・少し学術的なことをメイントピックとしています。小学生の塾・学習情報や旅行・料理・レストラン情報といった趣味についても書いています。

学生時代は中学受験大手塾で塾講師をやっていました。また、戦略コンサル・投資銀行でのインターンや金融実務経験があります。

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東京の国立大、米国MBA卒