中国語では、似たようなフレーズですが、同じ意味ですが文構造上で使うものが特定されるものが多いです。最も代表的なものは、「ちょっと/少し」という意味を持たせるフレーズだと思いますので、そのまとめを以下に書きます。
私は、言語を文法的に解釈してから、頭に入れるようにしていますので、特に文法的に役立つまとめ方法や背景についてコメントしたいと思います。
文法上は、程度副詞と量詞に分けられる
程度副詞
程度副詞は、後ろに形容詞や動詞を伴い、その程度を表す副詞です。
例えば、ちょっと熱いは、
有点儿+热 :少し熱い
と書きます。形容詞である「热」の前に、有点儿を置くことで、その程度である「少し」という意味を付け加えます。ここでのポイントは、後ろにくる形容詞や動詞はマイナスの意味や気持ちを示すものがくるという点です。以下、例文です。
liù yuè yǒudiǎnér rè
六 月 有点儿 热。 (六月は、少し暑い。)
sì chuān cài yǒu diǎn ér là
四 川 菜 有 点 儿 辣 (四川料理は、少し辛い。)
nà gè qián bāo yǒu diǎn ér guì
那个 钱 包 有 点 儿 贵 (あの財布は少し高い。)
量詞
量詞は、数量を示す単語または句で、モノの数量を計る数量詞と動作の分量を量る動量詞があります。ここでは、3パターンにカテゴリーします。
一点儿
量を示す数量詞(数詞“一”+不定量詞“点儿”>)で、動詞や形容詞の後に置きます。
买 + 一点儿+ 名詞 :いくつか~を買う。
wǒ mǎi yī diǎn ér píng guǒ le
我 买 一 点 儿 苹 果 了(私は、りんごを少し(いくつか)買いました。)
「一」と「儿」を省略して「点」だけにすることができます。
chī diǎn cài
吃 点 菜 (料理を少し食べる。)
比較文
一点儿は、比較構文でよく使われます。比較文の形容詞の前には程度副詞(有点儿)はつけられないので、形容詞の後ろに数量詞をおきます。
这个苹果比那个苹果大一点儿。(このリンゴは、あのリンゴより少し大きい。)
一下儿
動作回数を示す: 動詞+一下儿
xiū xī yī xià ér ba
休 息 一 下 儿 吧 (ちょっと休憩しましょう)
qǐng bāng wǒ yī xià ér
请 帮 我 一下 儿 (少し手伝ってください。)
一会儿
時間の長さを示す: 動詞+一会儿
qǐng děng yī huì ér
请 等 一 会 儿 (ちょっと待ってください。)
まとめ
どうでしょう。「ちょっと/少し」といういい方は、日本語では同じ言葉で文意で文法上の違いが出て、英語では可算不可算(little/few)という観点で分けられますが、中国語はその示す意味合いで異なるフレーズ・文法となります。面白いですよね。今後も、このような情報を定期的に出していきます。



中学校受験ランキング